RM_horseの競馬コラム

RM_horse別館コラム

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RIZIN24 全体感想

 

もう旬が過ぎましたが観戦したRIZIN24の感想です。

 

 

・各試合感想

各試合の感想を少しだけ書きます。

MMAのみです。

 

▪️第一試合 矢地祐介 vs. 大原樹里

大原選手が判定2対1で勝ち。

 

倒し倒されの激戦となったが、KO寸前まで追い込んだ大原選手に軍配が上がった。

気になったのは矢地選手は8月にTKO負けしてからのショートスパン。

非常に危険ではないか。その影響で打たれ弱くなっている感があった。

本人は負けた後は試合をしたがるのは当然で、止めるのがジム。

興行側もTKO負け後のショートスパンでのオファーは疑問。

危機管理能力が低いことが露呈した試合だと思う。

 

あと、大声を出さない、マスクをする、立ち上がって応援しない

ということを再三アナウンスされていたが、

大原選手の応援団約20人くらいが完全に無視して大騒ぎしていた。

そこまでならモラルのない応援団がついて大原選手かわいそうだな

という印象だが、ラウンドインターバルでルール無視する応援団に

大原選手も手を挙げてこたえていた。

モラルのない奴につく応援団はモラルがないんだなと実感。

 

▪️第三試合 スダリオ剛 vs. ディラン・ジェイムス

1R終了後に出血によりジェイムス選手が続行不可能でスダリオ選手の勝ち。

 

ジェイムス選手はMMAが出来ていなかったのでスダリオ選手の実力はわからず。

次にちゃんとMMAが出来る相手と組まれたときが、本当のデビュー戦と言えそう。

 

煽りVではスダリオ選手(元貴ノ富士)に関して

「一度の失敗で人生終わりですか?」

みたいなことを連発していたが、暴行やパワハラは失敗とは言わない。

しかも彼は一度ではない。少なくとも角界で二度暴行事件を起こしている。

人間性が腐っているだけ。

関取を廃業してMMAに転向すればリセットされるわけではない。

一生暴力をふるう人間だと思われて暮らさなければいけない。

 

▪️第四試合 芦田崇宏 vs. 萩原京平

芦田選手が1Rで一本勝ち。

 

下馬評通り、実力差があった試合。

芦田選手は次戦はRIZINかDEEPかわからないが

朝倉未来選手と対戦するにはもう少し実力ある選手を倒した実績が欲しい。

キックルールの試合もほのめかしているが、もったいない。

萩原選手は今後はDEEPやパンクラス修斗

着実にキャリアを積むことになりそう。

 

▪️第五試合 RENA vs. 富松恵美

RENA選手が判定3対0で勝ち。

 

率直に申し上げて今まで生観戦した中で最も退屈な試合だった。

体格差はかなりあったが、RENA選手はなかなか前にいけない。

1ラウンドはシャドーボクシングで終わったのはプロの試合とは言えない。

富松選手も後半は取れるわけないタックルに行って猪木アリ状態を狙うのみ。

この試合内容で爽やかにマイクが出来るRENA選手には違和感。

 

▪️第六試合 金太郎 vs. 瀧澤謙太

こちらでたくさん書いてます。

 

▪️第八試合 久米鷹介 vs. 北岡悟

久米選手が判定2対1で勝ち。

 

期待していたが全く噛み合わなかった。

久米選手が前進しながらパンチを2発ほど繰り出してクリンチしてブレイク。

その繰り返しに終始した。

久米選手は実力があると思うが、決め手がないのかもしれない。

 

▪️第九試合 武田光司 vs. 川名雄生

武田選手が判定2対1で勝ち。

 

3Rでお互い顔面にパンチがヒットしまくる激戦になった。

判定は全くわからなかった。

改めて見返してみても、全くわからない。

なので、川名選手の勝ちだろ!と怒っている人は

何を根拠にそんなに断言できるのか理解出来ない。

逆に武田選手の勝ちで妥当とも言えない。

どちらが勝ちでも納得という、そんな試合だった。

 

パンチはお互い当てていたが、倒すような決定的なパンチは

しっかりかわしていたということだと思う。

それはディフェンス能力の高さと打たれ強さだと思うが

「試合を決める能力」という点でお互いに課題が残る内容ではないか?

 

判定に関しては、北米では打撃のヒット数をリアルタイムに統計を取っていて

おそらくジャッジもその値を判定の参考にしている。

(打撃のダメージを数値化したサイトもあるくらい)

個人的にはそうした値を参考にするのは、

ヒットした「数」にとらわれすぎるので良くないと思うが

この試合に限っては、その数で判定するのが妥当だったのかもしれないと思わせる。

※打撃のヒット数は数えていません。

 

▪️第十試合 朝倉海 vs. 昇侍

朝倉選手の1R TKO勝ち。

実力差は当然あったが、モチベーションの上がりにくい試合で

きっちりTKOで決めるのはさすがの一言。

朝倉選手は試合を決める能力が非常に優れている。

ここまでの決める能力を持っていた選手は、

歴代の日本人ファイターでも五味選手、KID選手くらいではないか?

グラウンドを含めても吉田選手、青木選手くらい。

今の日本人バンタム級なら頭ひとつふたつくらい抜けていると思う。

 

しかし、朝倉選手も最初から強かったわけではなく、

昨年から急速に強くなった感がある。

MMAは国籍や年齢は関係なく急激に強くなる時期がある。

RIZIN24終了時点では日本人バンタム級朝倉海選手の天下だと思うが

早ければ今年の大晦日にどうなっているかはわからない。

 

▪️第十一試合 那須川天心 vs. 皇治

那須川選手が判定3対0で勝ち。

MMAの試合ではないが、書きたいことが色々ある。

 

大方の予想に反して皇治選手はダウンすることなく判定までいった。

しかし皇治選手の攻撃が那須川選手に届くことはなかった。

ダウンしなかっただけで別に善戦でも何でもなく、完敗だった。

 

RIZIN移籍時から武尊選手の名前を出したり、

話題になれば勝負論は関係ない人だと思っていたので、

この試合で那須川天心からダウンとられなかった、

盛り上げたと満足なんだろうなと考えていたが、

試合後には完敗で悔しいとコメントしていた。

 

それには皇治選手も1人の競技者なんだと見直したが、

それなら武尊選手の名前を出したりせずに、

自分の実力で話題になるように努めるべき。

これまでの発言で完全に色物と思われている。

 

しかし、RIZINで1戦ながらもうやることがないのではないか?

これまでRIZINのリングに上がったキックボクサーと対戦しても

これ以上盛り上がることもないし、対戦の意義が薄い。

 

あとはいわゆる皇治軍団のルール無視の声援はいただけない。

これに関しては後述する。

 

 

・RIZIN24の良かった点

後で指摘箇所は嫌というほど書くので、先に良かったところを書きます。

 

▪️非常に見やすい構図

これまでさいたまスーパーアリーナでは何度か観戦したことがあったが

200レベル相当の席(SS自由席)は初めてだった。

非常に見やすく、モニターを見て観戦することはほとんどなかった。

UFCでも同じ200レベルの席で見たときは見えにくさを感じることがあったが

今回は全くそんなことは感じなかった。

なお、アリーナ席はリングの高さがあるので見えにくさはあったかもしれない。

そこは実際に見ていないのでわからず。

 

▪️演出面のすごさ

時代の変化により、昔よりは表現が抑えめながらも

煽りVは素晴らしいし、会場のレーザービームの演出も華やかで非常に良かった。

やはりリングと客席を置けば成立するものではない。

花道から入場曲に合わせてリングに向かう選手の表情も様々で、

そういったところも楽しみの一つ。

試合が1番のエンターテインメントなのは間違いないが

素晴らしい演出が試合を何倍にも面白くさせる。

 

ただ一点注文をつけるならば、

高田延彦氏の「出てこいや!」に合わせた爆発音は大きすぎる。

離れた席だったからまだ良かったものの、

近くの人は鼓膜が破れるんじゃないかというほどだった。

何より小さな子供は連れていけない。

あれはやめて欲しい。

 

▪️スムーズな進行

ほとんど時間通りに進行していたと思われる。

開始時刻も大きなズレはなく、

試合終了後に待ち時間もなくすぐに始まった。

この点は非常に優秀だったと思う。

 

 

・要改善点

今後に向けて改善が必要なことを書いていきます。

 

▪️声援問題

上記の試合の感想でも書いたように、

観戦ルールとして大声禁止が再三アナウンスされていたにもかかわらず、

随所にルール無視の声援が上がっていました。

 

特に皇治選手の応援団(皇治軍団)は、数も圧倒的で

ものすごい数の人間が歓声を上げていたため、

地上波放送でも歓声がそのまま流れたようです。

 

SNSの反応を見る限り、確信犯的に皇治コールをしていたようである。

※この確信犯は誤用ではなく、

「応援で声援を送るのは正しいこと、いいことでしょ?

 大声禁止のルールが間違っているんだよ」ということ。

 

RIZIN皇治軍団の熱を届けられて良かったとか、

アウェーの地で声援が上回っていて感動したとか、

そんな声が多かったです。

(もちろん、あの声援はどうなのか?という意見もありました)

 

このご時世に人数限定ながら観客ありで興行を出来る意味を理解していない。

9月中旬に他のスポーツでの観客動員制限が緩和されたが、

榊原代表によると、格闘技は大声が前提なので対象外となったとのこと。

今後の規制緩和のためにも格闘技ファンはルールを守れることを示そうと

呼びかけていたにも関わらず、ルールを完全無視です。

そして、今回は運営側が大声を注意する場面はありませんでした。

 

先日、さらにスポーツイベントの観客動員制限が緩和されており、

大声を出さずにマスク着用100%、大声を出している人を個別に注意することで、

収容率上限の100%を動員することも出来るようになりました。↓

スポーツイベントの再開に向けた感染拡大予防ガイドライン

出典:日本スポーツ協会

 

しかしRIZINは絶対に無理です。

なぜなら格闘技ファンはルールを守れないから。

そして運営も注意をしないから。

 

大会終了後の総括でも記者会見でも

榊原代表から声援に対する言及はありませんでした。

要はチケットをたくさん買ってくれる皇治軍団には何も言えないのです。

こんなのでよく規制緩和をお願いできるものですね。

その前にやるべきことがあるでしょう。

 

チケットが高いのも、行きたい人がチケットを買えないのも、

PPVが高いのも、クラウドファウンディングが多いのも

全てルールを守らないファン、守らせない運営のせいです。

 

特に那須川天心 vs. 皇治は先に発表してもらったおかげで

皇治ファンはたくさん現地で観ることができたものの、

ギリギリで決まったカードは、出場が決まった時にはもう売り切れで

そのファンはチケットが買えませんでした。

そういった人たちの思いも平気で踏みにじったのが皇治軍団です。

自分さえ気持ち良ければルールも他の人も何も関係ない。最低最悪の軍団です。

 

ファイター側もこの状況で試合が出来るのは当たり前と思わず、

自分のファンにはルールを守らせる意識は必要でしょう。

 

 

▪️物販が長蛇の列に

会場ではグッズの販売がありましたが、

列が非常に長く、懸念されている密な状態を作り出していました。

実際にグッズを買った人から話を聞いたところ、

1人の購入で会計や商品詰めに何分も時間を要し、じれったい状態だったとのこと。

担当者の不出来はあっただろうが、

事前にネットで会計を済ませて整理番号をつけて会場で商品を渡すだけ

などの方式を取れば良かったように感じる。

チケットがスマホで表示できる時代に

グッズは会場で全部済ますというのは工夫がなさすぎです。

 

 

▪️SS自由席とS自由席の差は?指定席に座席がなかった人もいたとか・・・

今回、会場の座席は以下のような販売形態でした。

・VIP指定席 100,000円

・SRS指定席  30,000円

・SS自由席  20,000円

・S自由席    13,000円

 

私はSS自由席を購入しました。

自由席は2種類あり、S自由席はより遠いところの席なのだと思っていました。

実際そうなんだと思いますが、自由席は会場入り口のチケット確認してから

各席の入り口でチケットを確認する係員が全くいませんでした。

 

つまり、7,000円安いS自由席を買った人も自由にSS自由席に入れる状態でした。

こういうのは性善説はダメです。

SS自由席を買った人が損をしています。

別に7,000円返金しろとまでは言いませんが、気分は悪いです。

金額差を設けているなら、厳格な管理が必要です。

 

また、Twitterでは指定席を買ったのに

その番号の席がなくて立ち見をしたという投稿を見かけました。

これは事実ならば許されません。

自分がこの被害にあったら、詐欺事件として被害届を出すことを検討するでしょう。

存在しない座席のチケットを空売りしたのですから当然です。

絶対にあってはいけないことです。

 

 

・今後の観戦は?

MMAの生観戦は好きですが、

瀧澤謙太選手の試合以外では生で観戦しに行こうとは思わない

のが今の印象です。

 

イベントの演出面、進行面は古くはPRIDE時代からのノウハウがあるのか素晴らしいが

先述の通り運営管理の面は未熟が過ぎており、観客の不利益も多く、

それに対する総括もできていないように映ります。

 

MMAは好きなのでRIZINには頑張って欲しいが

応援以外では現地に行くまでの価値は見出せていません。

 

それでも瀧澤選手の応援には今後も行くので、

その時に管理の面でも成長していれば見方は変わってくると思うので

少しだけ期待しておきます。