RM_horse別館コラム

RM_horseの競馬コラム(https://rm-horse.hatenablog.com/)の別館です。競馬以外の興味ある話題を書きます。

瀧澤謙太 vs. 今成正和 感想

応援している瀧澤謙太選手の試合がありましたので、その感想を述べます。

 

【 判定は妥当だが運も良かった】

試合映像はこちら


www.youtube.com

序盤から両者とも手数が少ない展開。イマナリロールに入られないよう、瀧澤選手は常にサークリングをし続けます。

それでも単発で入れるパンチは顔面にしっかりとヒットしていました。

しかし今成選手はグラウンドに誘い込もうとパンチをもらうとすぐに倒れこんでしまうので、連打は入りません。

結論を言うと、3Rに一度だけ今成選手が足を捕らえてグラウンドに引きずり込もうとした場面以外は、瀧澤選手がサークリングしながら単発でパンチを入れていく展開で15分が終わりました。

 判定は3-0で瀧澤選手の勝利です。

 

解説の高坂剛氏は今成選手の勝ちと考えていたようで、「判定基準を知りたい」と話していたり、会場では今成選手の勝利と感じた人のブーイングがあったようです。

しかし、 私は瀧澤選手の判定勝ちは妥当だと感じました。

なぜなら今成選手側に強調できる点がほとんどないからです。

RIZINの判定基準(優先順位)は下記のように定められています。

  1. 相手に与えたダメージ
  2. アグレッシブネス
  3. ジェネラルシップ(試合ペースやポジションの支配)

相手に与えたダメージが第一優先なので、打撃を当てている瀧澤選手の勝利は明白です。

唯一今成選手がダメージを与える可能性のあった足関は入りが浅く、関節技には移行できていません。

それなのに今成選手の勝ちと考えるのはどういう思考なのか疑問です。

 

ただし、これは運が良かったです。

お互い手数が少なかったので1Rでは口頭注意、2Rには次は減点する旨を告げられる注意がありました。

これは作戦としては有効で、減点するまでは無駄に手を出さずに今成選手のチャンスの機会を少なくするのが狙いでしょう。

しかし、「次は減点する」と言われても手数はあまり増えませんでした。

ここで減点されていたら判定の行方はわからなくなります。

RIZINはトータルジャッジなので減点と言われてもどれくらい不利なのかよくわからないからです。

もちろん減点されていたとしても勝利していたかもしれません。

しかし減点を取られなかった場合は勝利が明白なので、運がよかったと感じた次第です。

 

また、イマナリロールに捕まった場面で、ロープ掴みの反則ではないかと指摘がありました。

これはロープに触れた、寄りかかったタイミングはありましたが、ロープを明確に掴んではいないように見え、さらに体勢を崩されてロープに腕が触れるたびに回避するように努力していたと思います。

それでも反則を取られるときは取られるのかもしれませんが、これで反則を取られてしまったら気の毒だなと感じる場面でした。

そもそもあの足関から逃げようとすると不可抗力でロープに触れるタイミングはどうしてもあるだろう、そろそろRIZINはロープ掴みやリング外退避の反則の責任を選手にだけ押し付けるなよと思っていました。

と書く前に関根シュレック秀樹選手がTwitterで同じことを記していました。

 

なのでロープ掴みに関しては批判はあるみたいですがお門違いだと思います。

 

 

【瀧澤選手だけが逃げているわけではないだろう】

試合後、瀧澤選手が逃げ回っているだけという趣旨の批判が殺到しました。

確かに今までの試合より手数は少なかったですし、寝技には付き合わずにいました。

相手の土俵で戦わないことを「逃げている」と表現されたらそこまでです。

しかし3Rの残り1分くらいは目に見えて下がっていましたから、そこは逃げなのかもしれません。

 

ただ、瀧澤選手だけを逃げていると批判するのは不公平な話です。

今成選手は瀧澤選手の打撃をもらったらその勢いで尻餅をついて寝技に誘い込んでいました。

これは逃げではないの??と感じます。

パンチを貰ったらすぐに尻餅をついていわゆる”猪木アリ状態”になるのは打撃から逃げてますよね??

瀧澤選手が寝技に付き合わないのと何が違うのでしょうか?

 

別に私は逃げが悪いとは思いません。

ただ、逃げを批判するマインドならどちらも批判しないと不公平なだけです。

要は今成選手をひいきしているだけです。

 

先ほどの判定基準の話で言えば、尻餅を全てフラッシュダウンと考えれば瀧澤選手の大圧勝ですよ。

実際に多少はきいていたパンチもあったでしょう。

他の選手の試合ではフラッシュダウンでもダウンを取った選手には効果的な打撃として判定が有利になっているはずです。

今成選手にだけダウンが適用されないのはおかしいですから、あの誘い込み方は判定では勝てなくなるリスクのあるやり方なのです。

 

 

【試合を見て感じたこと】

ここまでが試合内容の振り返りですが、感じたことが3つありました。

 

1つ目は瀧澤選手らしくなかったなということです。これは批判ではないです。

瀧澤選手は「リスクを背負わないと成功は掴めない」とよく口にしています。

今回はリスクを取らない方法を選択したように感じます。

この試合はバンタム級トーナメントの1回戦です。負ければ次はありません。

さらに瀧澤選手はRIZIN2連敗中の身なので、負ければ3連敗となり余計にRIZINでのポジションは無くなるところでした。

何が何でも勝たなければいけない試合だったということです。

毎回最高の試合を見せる選手なんてまずいません。

毎回KO勝ちかKO負けという選手はいますが、毎回KO勝ちする選手は現代では存在し得ないと言ってもいいでしょう。

絶対的な王者のジョン・ジョーンズイスラエル・アデサニヤでも安全運転の判定勝ちはあります。

そういう試合が出来るのも能力の一つです。

ただ、意外だったなという話です。

 

2つ目はファンが増える試合ではなく、むしろ減るかもしれないなと感じました。

私は長年MMAを見続けてきましたので熱戦でなくても楽しめますが、そんなのは少数派で、熱戦でないと楽しめない人のほうが圧倒的に多いです。

先述の逃げ回っている批判も論理的には反論できますが、感情は時には理屈じゃないですからね。

気に入らないと思ったら気に入らないのです。

(だからといってクソリプしたり、YouTubeのコメントで罵詈雑言を書き込むのは許されませんが)

瀧澤選手は勝利と2回戦の切符を手にしましたが、失ったものもあったのかもしれません。

もちろん勝利が最優先のシチュエーションでしたが・・・

 

 

【あれだけは言ってはいけなかった】

ここまでは批判ではないですが、感じたことの3つ目で1つだけ苦言を呈させていただきます。

試合が終わった後のマイクおよびTwitterで下記のような発言をしています。

 勝ちに徹する戦いをしたというシンプルな話なのですが、「勝つために面白くない試合をした」とも取られかねません。

 

時は遡り2017年9月23日、私はさいたまスーパーアリーナにいました。

この日はUFCの日本大会が開催されていました。

問題の試合は中村K太郎 vs. アレックス・モロノ。

この試合は到底プロとは思えない、信じられないほど手数が少なかったです。

お互いに見合いに見合いまくり、ラウンドの終盤に少し攻撃する。

この展開が3Rすべて続いて終わりました。

今回の瀧澤選手の半分以下の手数で、ダメージを与えるような打撃は3R通してゼロでした。

MMAを今まで見てきた中でナンバーワンと言っていいほどの凡戦でした。

 

判定は2-1で中村K太郎が勝ちましたが、日本大会で日本人が勝ったのに日本人の観客にブーイングされていました。

このブーイングは「モロノの勝ちだろ!」ではなく、「こんなしょっぱい試合見せやがって!」というものでした。

まあコンディションが悪かったとかなら仕方ないです。

しかし、試合後の囲み取材で中村K太郎が放った言葉は

「久しぶりの試合で落ち着きすぎた。これで連敗もないから次はアグレッシブにいく。」

でした。

は??日本大会だよ???

日本人がたくさん応援しに来てるんだよ???

何が落ち着きすぎただよ、アグレッシブにいけるなら最初からやれよ!

って思いましたね。

 

あなたは生涯の数十試合の中の1試合に過ぎないかもしれません。

しかし次とか言われても、観客には次は無いんです。

UFCの日本大会なんて多くても年1回です。さらにこの2017年の大会を最後にUFCは日本大会を開催していないです。

チケットも非常に高価です(当時のUFCのチケットと今のRIZINのチケットの価格は同じくらい)。

 

そんなシチュエーションでもあんなクソつまらない試合が出来るK太郎はある意味強心臓なのかもしれません。

しかし、これ以降K太郎は嫌いになり、K太郎が映ると見ないくらい嫌悪しています。

 

瀧澤選手の試合は当時のK太郎の試合のような酷い試合とは個人的には思いませんが、高いチケットを買って見ていたお客さんの中には、酷い試合と思った人はいたかもしれません。

瀧澤選手の試合後のマイクは、そういう人の神経を逆なでするようなものになりかねないと感じました。

 

瀧澤選手は誠実なので単純にKO勝ちを見せれなかったことを詫びたかっただけかもしれません。

しかし、「勝ちに徹した」と言われると、あえて面白くない試合をしたんだな、お客さんのこと何にも考えてねえのかよ、と捉える人もいると思います。

実際、そう思った人がクソリプを飛ばしてきているのでしょう。

 

うかつな発言だったと言わざるを得ません。

 

 

【何はともあれ1回戦突破おめでとうございます。】

まあいろいろ書きましたが、1回戦突破できたことはホッとしました。

おめでとうございます。

 

今回は相性の問題もありましたし、ストライカーと今成選手が対戦するとああなりがちなので、貧乏くじを引いたかなと思うしかないでしょう。

 

MMAファンは次も一応見てくれるはずなので、取り返すなら2回戦しかないでしょう。

対戦相手はまだわかりませんが、期待しています。

 

瀧澤謙太 vs. 今成正和の展望

 

応援している瀧澤謙太選手の試合展望です。

 

2020年はRIZINデビュー戦で白星スタートも

その後は間隔の短さもあり、強豪選手との2連戦を勝つことはできませんでした。

 

それから約半年、RIZINバンタム級トーナメントの開催が発表され、

瀧澤選手もエントリーが叶いました。

今回の今成戦はそのトーナメントの1回戦です。

 

今までと同じように展望を記します。

 

 

・ここは順当に勝ってもらいたい

結論から言えば、ここは勝てるものと思っています。

 

確かに今成選手は経験豊富な選手ですし、

誰も持っていない究極の武器を持っています。

 

しかし、昨年は日本のバンタム級のトップ層としのぎを削ってきた瀧澤選手に対し、

今成選手は2019年以降、年1試合のペースでしかMMAの試合をしてきていません。

まだまだ動きに大きな衰えは感じさせないものの、年齢は45歳です。

20年選手の大ベテランで試合数は60を超えます。

 

乱暴な言い方をしてしまえば、

「45歳のオッサンに手こずっていたらダメでしょ」

という話なのです。

 

瀧澤選手には、今成選手に引導を渡すような試合をしてもらいたいです。

 

 

・今成選手は出来ることと出来ないことがはっきりしている

先に申し上げておくと、私は今成選手が大好きです。

最初に試合を拝見したのは2004年のPRIDE武士道ルイス・ブスカペ戦ですから

17年も前から今成選手を見ています。

特にDEEPでの大活躍は素晴らしかったです。

 

今成選手はご存知の通り、“足関十段”の異名を持ち、

ヒールフックを極める技術はMMAの歴史でもナンバーワンではないでしょうか?

また、ヒールフックのイメージが強いですが、

アームバー(腕ひしぎ十字固め)での1本勝ちも非常に多く、

決して足関節だけの選手ではありません。

(リアネイキドチョーク=裸締めの勝利は1試合しかない)

 

ただし、倒せる打撃は持っておらず、

38勝のうち、KO勝ちは下からの蹴り上げの1試合しかありません。

 

現代のMMAではほぼ絶滅しているグラップリング&サブミッション特化型の選手です。

青木真也選手でも強烈なパウンドを持ち合わせていますから、

勝ちパターンがサブミッションしかないのにキャリアで大きく勝ち越しているのは

非常に特異的な存在と言えるでしょう。

 

しかも、今成選手はスタンドでのタックルを持っているわけではありません。

その代わりにイマナリロールと言われる

前転をしながら相手の足に絡みつく独特のテイクダウン技術を持っており、

きちんと対策していないとイマナリロール&ヒールフックの餌食になります。

 

ただし、ガチガチに対策をされると何もできずに15分が終わることもしばしばあります。

また、激闘の履歴で打たれ弱くもなってきていることでしょう。

 

今成選手はバンタム級トーナメント参加選手の全員から1本を取れる可能性がある選手ですが

同時に全員からあっさり負ける可能性も大きい選手だと思います。

 

 

・相性の問題は?

では、瀧澤選手との相性はどうでしょうか?

結論から言えば特に問題なく、むしろ相性はいいのかなと思っています。

 

しかし、世間一般の評価は違います。

トーナメント出場選手のうち、今成選手が唯一通用しそうなのが瀧澤選手

という論評も目にしたことがあります。

 

おそらくそれは2つの理由から考えられています。

・キックを多用するファイトスタイル

・寝技が得意でない

 

前者はわからないこともないですが、最近の瀧澤選手は

どちらかというとパンチで試合を組み立てるスタイルで

扇久保戦からはリーチを活かしたジャブも多用するようになりました。

前回の佐々木戦の3Rではローキックが効果的でしたが、

そこを見て今成選手と相性が悪いというのはピンポイントすぎます。

 

イマナリロールはローキックのカウンターで繰り出すことが多いので

ローキックは多用しにくいことは事実ですが

瀧澤選手はローキックに頼らずとも試合を組み立てることができます。

 

ミドルキックやハイキックも含めて、あまりに多用しなければ

問題なく使えることでしょう。

当然イマナリロールの対策練習もしているはずです。

 

そして寝技が得意ではないというのは間違いです。

オフェンス面はともかく、

瀧澤選手の寝技のディフェンス力はトーナメント出場者随一です。

扇久保選手にハイキックを効かされても、

スタミナが切れた佐々木戦でも一本は取られませんでしたし、

いい形にも入られませんでした。

 

そもそも瀧澤選手は一本負けはハファエル・シウバ戦しかないのです。

瀧澤選手と試合した時のハファエル・シウバは、

その身体つきからナチュラルではない(ドーピングユーザーである)可能性が高く、

まともな選手には1度も一本を取られていないのです。

 

どうもMMAファンの多くは、

「打撃が得意な選手は寝技が苦手」

「一本勝ちが多い選手は寝技が得意」

という先入観があるように見えます。

 

ただ、MMAを見ていると

“一本を取れる技術”と“一本を取られない技術”

は必ずしもイコールにならないことがわかります。

(もちろん両方優れている選手もいます)

 

瀧澤選手はプロのキャリアで一本勝ちはありませんので

一本を取れる技術が優れているかどうかはまだ分かりませんが、

(ファイトスタイルが打撃に偏っていたため)

一本を取られない技術に関してはかなり優れています。

 

逆に今成選手から見た、瀧澤選手の相性はどうでしょうか?

イマナリロールで下になった時にすぐにタップアウトができればいいですが

そうでない場合、瀧澤選手はリーチが長いため、

パウンドが楽に顔面をとらえることができます。

これは非常に嫌なはずです。

 

よって、相性も瀧澤選手から見れば問題ないと考えています。

 

 

・簡単ではない相手に簡単に見えるような勝ち方を

ひたすらイマナリロールをかわし続け、

ジャブを当てて判定勝ちをするなら比較的難しくないのかもしれません。

今成選手のそういう負け方をたくさん見てきました。

 

しかし、瀧澤選手は安全に判定勝ちを狙う選手ではありません。

無謀なことは試合ではしないものの、KO勝ちを常に狙っています。

 

おそらく今成選手はファンよりも選手の評価が高い選手です。

そういう選手だからこそ、ファンに響くには勝ち方も重要になってきそうです。

 

例えば朝倉海選手は簡単に見えるような勝ち方をしますよね?

昨年の昇侍戦なんかも、圧倒して勝ったように見えますが

昇侍選手は一発があるため、簡単に勝てる相手ではありません。

それでも簡単に勝ったように見えるのです。

だから彼はスターなのだと思います。

 

瀧澤選手も今回は簡単に見えるような勝ち方が求められているのではないでしょうか?

そうすることで自信も生まれるでしょうし、

ファイターとしてもう一段階ステップアップしたことになるでしょう。

 

(こんなこと書きましたが、まあ勝てればなんでもいいです)

 

 

・あとはコンディションと減量

最大の懸念はコンディションと減量ではないでしょうか?

 

昨年大晦日から6ヶ月弱経過しているので、疲れは一旦抜けているとは思いますが

身体のダメージは少なからずあったと思います。

致命的な怪我など無ければいいのですが。

 

そして最も懸念しているのは減量です。

瀧澤選手はこの5ヶ月間、ただ休んでいたわけでなく

肉体改造で身体が増えています。

これまでは5〜6kg程度の減量でしたが、

今回は10kg近くの減量を強いられることでしょう。

 

ただでさえバンタム級では珍しいくらいの高身長(178cm)であり、

普段からあまり体重は増やさないようにしているとのことですので、

身体が増えたことによって減量もかなりキツくなっているでしょう。

 

将来的には佐々木憂流迦選手と同様に

フェザー級の転向も視野に入るのではないでしょうか?

 

 

・まとめ

今回はコンディションや減量以外はそんなに心配していませんので、

どういう勝ち方をするのか非常に楽しみにしています。

扇久保戦の後に話していたスタイルチェンジに関しても、

この試合あたりから片鱗が見えてくるはずです。

 

進化した瀧澤謙太を見守ります。

 

 

タトゥー・刺青に関する私見

 

ボクシングの世界チャンピオンの井岡一翔選手が

刺青を隠さずに試合をしたことで、JBCが処分を検討している。

 

このニュースを機に、度々発生するタトゥー・刺青の論争が

再びヒートアップしている。

SNSではイマイチ論点が整理できていない感があるので

しっかりと整理しておきたい。

 

 

前提:井岡選手が処分を受けるのは当たり前

まず前提として井岡選手が処分を受けるのは当然です。

なぜなら「刺青は隠して試合をしなければいけない」と

規約に書いてあるからです。

 

これは井上尚弥選手もTwitterで言及していますが、

ルール違反をしたら処分を受けるのはごく当たり前のことです。

ルールがおかしいと思うからといって、そのルールを守らなくていい

という考えは秩序が保てません。

ルールに異議があれば変更を主張し、

ルールが変わってからそのルールの範囲で自由にする。

これは大前提です。

 

つまり井岡選手が処分を受けることと、

タトゥー、刺青を社会が許容するかどうかは全く別の話なのです。

 

 

JBCのルールは外野が言うことではない

そしてJBCのルールに関しては

全く関係のない外野の人間がとやかく言うことではありません。

 

これは想像ですが、JBCが刺青を露出しての試合を禁じているのは

古い考え方がそのままになっているだけではないと思います。

 

ボクシングは昔は反社会的勢力との繋がりが切っても切れないほどあり、

興行がそれらの人間によって成り立っているような時代がありました。

元世界チャンピオンが反社会的勢力の構成員になっていたりします。

もしかすると今もその名残はあるのかもしれません。

そういったことを払拭するためにも刺青に対するアレルギーは

強く出ているのではないかなと思います。

 

加えて、まだまだテレビ局はタトゥー、刺青に否定的です。

テレビ放映は選手の知名度向上や、競技の普及に貢献が大きいです。

テレビ局がタトゥー、刺青は放送できない方針であれば

それに従わなければボクシングの注目度も落ちてしまいます。

 

こういった背景を考えれば、

外野がどうこう言える話ではないことは明白です。

決してJBCのルール自体が日本社会の象徴ではないと思います。

 

タトゥー、刺青が規制されるのが嫌なら、

JBCではなく社会を変えていく必要があります。

 

 

タトゥー、刺青のある人への個人的印象

私はタトゥー、刺青があるだけでダメだとか、そういう決めつけはしませんが、

初対面で接するときにはどうしても身構えはします。

それはイメージではなく経験からきています。

 

中学の同級生で入れている人が数人いるのですが、

全員いわゆるヤンキーで自分の意見が通らないと暴れるような

協調性が乏しい自分勝手な荒くれ者でした。

 

また、バーにひとりでよく飲みに行っていた時期に、

隣に座った人に刺青があったことは何度かありましたが、

「刺青を露出させておけばみんな近づいて来ないから楽」

だと話している人ばかりでした。

どうやら他人を威圧する目的で刺青を入れているようです。

 

もちろん刺青を入れていても悪い人ばかりではないですが

他人を怖がらせたい、自分の主張を通したい人の割合が

多いように感じるため、どうしても接する時は身構えてしまいます。

 

 

一方的に多様性を主張するのは危険

ではタトゥー、刺青を日本社会に認めさせたい人々はどうすべきか?

多様性を主張し、刺青を入れる自由をうたう意見をよく見ますが

それでは社会は変わりません。

 

なぜならタトゥー、刺青を毛嫌いする思想も多様性の一つだからです。

嫌いな人は我慢しろと言うのは多様性ではありません。

ただの自己中心的な主張を「多様性」という言葉でごまかして

自分たちは何も譲歩せずに一方的に社会が変われと言っているだけです。

 

タトゥー、刺青のイメージが悪いのは、

パブリックイメージ向上に努めて来なかった今までのツケでしょう。

 

タトゥー、刺青が見えていても隠さなくていいよ、温泉に入っていいよ

と言っていいのは自分が入れてない人だけです。

刺青びっしりの人がそういう主張をしても、

「不自由な面や偏見を持たれやすいのを承知で入れたくせに。

 じゃあ入れなきゃよかったじゃん。」

としか思われません。

 

多様性とは思いやる心だと思うんですよね。

「若気の至りで刺青いれたけど、よく考えたら怖い人もいるよね。

 だからなるべく隠そう。」

と考えている人も一定数いるはずです。

 

そういう思いやれる人は刺青が入っていても私は好きですし、

嫌な気持ちになる人はいないと思います。

 

逆に入れていない人も

「威圧したり迷惑をかけたり、反社会的組織でなければ

 他の人と同じように接しよう。」

という心構えは必要だと思います。

あいつ隠してるけど刺青入っているから嫌いだ

なんてことはあってはならないです。

 

これは近年議論が盛んなジェンダー論に関しても一緒だと思うんです。

自分たちの不便ばかり主張していると、

他人は関係なく、自分だけが楽に生活するための運動なんだと

捉えられがちです。

 

例えばフェミニストならば男性の不便についても考慮すべきでしょう。

男のことは知らないよという態度で、男性の支持が得られるとは思いません。

 

 

主張の声が大きい人は攻撃的な印象が強いですが、

必要なのは温和な思いやりです。

 

タトゥー、刺青は入れているだけで

攻撃的な印象を与えるのは否めませんから、

より気をつけなければならないと感じます。

 

攻撃的に主張してくる人に同調する理由がないのですから。

 

瀧澤謙太 RIZIN2連敗

 

応援している瀧澤選手のRIZIN3戦目は

佐々木憂流迦選手に判定負けでした。

 

これでRIZIN2連敗となりました。

 

この試合をすることは反対でした。

理由は試合前に詳しく書いています。

瀧澤謙太選手の大晦日参戦を素直に応援出来ない理由 - RM_horse別館コラム

 

試合前には前回のノックダウンの影響を指摘させていただきました。

今回は幸いにもノックダウンはありませんでしたが、

やはりコンディションはよくなかったように見えました。

本人もかなり後悔に残る一戦だったのではないでしょうか。

 

 

試合内容

試合を振り返ります。

 

1R、最初のテイクダウンを奪ったのはなんと瀧澤選手。

四つの組で豪快に投げてテイクダウンに成功します。

しかし立ち上がるタイミングで足を取られて上を取られます。

ここは佐々木選手が上手かったです。

瀧澤選手は下から押し返して立ちます。

この時には佐々木選手のパワーはそこまで大したことがないかな、

この調子でテイクダウンされたとしても引き剥がして勝てるかなと思っていました。

しかしもう一度タックルに入られてテイクダウンを取られると、

なかなか立つことができずにパウンドも打たれて1Rが終了しました。

 

2Rの開始直後に既に瀧澤選手は疲れているのがわかりました。

打撃を出しますが、あまり踏ん張りが効いていないのがわかりました。

これでは相手に効かせる打撃にはなりにくいです。

タックルは一度は切れたものの、二度目は倒されてしまい、

なかなか立つことができず2Rはそのまま終了。

3RでKO、一本が必要になるくらい差をつけられてしまいました。

 

3Rは少し体力が回復し、ローも有効でしたが

シングルレッグからのダブルレッグでテイクダウンをされてしまいます。

瀧澤選手は一発逆転をかけたニンジャチョークを仕掛け、

かなりタイトに入るも外されてしまいました。

これも疲れがなければというところでしょうか。

既に立ち上がるだけの体力は残っておらず、上を取られたままタイムアップ。

 

判定はニアフィニッシュはあったものの、

総合的に圧倒していた佐々木選手が3−0で制しました。

 

 

非常に悔しい敗戦

過去2戦より明らかにスタミナの消耗が早かったです。

1Rでスクランブルの攻防が続いたのはありますが、

2R開始直後に疲れを隠せない状態になっているのは

連戦による慢性的な疲労が抜けていない状態で試合に臨んでいたため、

コンディションが万全ではなかったためでしょう。

 

本人は連戦の影響を全く口にしていませんが、

(スタイルチェンジするまでの時間はなかったとは話していましたが)

4ヶ月で3試合は無謀だったのだと感じます。

敗因はそれに尽きると思います。

 

前回の扇久保戦の敗戦は悔いが残るとは思いませんでした。

やるだけやってまだ及ばなかったと割り切れる内容でした。

 

しかし、今回はコンディションが良ければどうだったか?

と思わせる内容でした。

佐々木選手も後半は疲れていたので、万全であれば

例えば金太郎戦のように3Rの逆転もあり得たなあと感じました。

 

とはいえコンディションを整えるのも試合に入っています。

なのでそういう思いをしないためにも、

試合のオファーを受ける受けないは大事なのです。

瀧澤選手の最大の弱点はオファーされた試合を

怪我以外では絶対に断らないことだと思っています。

まず、この弱点を解消していただきたい。

9月からの3連戦で勝てるほど、

佐々木憂流迦選手は甘い相手ではなかったです。

 

次はお互い良いコンディションでもう一度

試合後にそんなことにはならないからこそ、

少なくとも連戦によるコンディション不良はやめましょう。

 

 

瀧澤選手に必要なのは時間

折角の試合のオファーを断れば、他の誰かが代わりに試合をして

競争に置いていかれるかもしれない。

その気持ちは理解します。

MMAを20年見てきて、今あの選手が出ていればなあ・・

なんて場面は何十と見てきました。

 

ですが、瀧澤選手に必要なのは時間をかけることなのです。

▪️連戦のダメージ、疲労を抜く時間

▪️自らを分析し、ファイトスタイルを変貌するための時間

▪️一度外から格闘技を見る時間

これらの時間が必要で、最低でも6ヶ月はかかるのではないでしょうか?

それ以上時間をかけてもいいと思っています。

 

なので例えばRIZINが3月からバンタム級のトーナメントを

やりますとなったとしても、じっと我慢することも必要だと思います。

今回の佐々木憂流迦戦はあまりにも焦りすぎでした。

 

今の瀧澤選手のMMAファンの評価は

「面白い試合をするけどトップ層には届かない」

で定着しています。

 

誰もキツい3連戦をしたことなんて評価してくれないのです。

試合をして負けた事実しか見ないのです。

それが当然なのです。みんなレコードの勝率しか見ません。

 

だから今は時間が必要です。

何ヶ月経ってもいいのでまた進化した姿を見たいです。

その時はまた応援させてください。

 

 

 

RIZIN26(大晦日)予想

 

予想はMMAのみです。

一部の試合の予想が出来ないこともあります。

 

 

ミノワマン vs. スダリオ剛

ミノワマン選手を最後に見たのは昨年のパンクラスでの石川英司戦。

身体が出来ている感じはなく、動きに鋭さもなかったので、

あんまり練習していないんだろうなという印象だった。

10年前はこういうカードを盛り上げたミノワマン選手ではあるが

今はもう盛り上げるだけの力はなさそう。

体重差で普通にスダリオ選手に潰されてTKO負けと予想。

 

 

中原太陽 vs. 倉本一真

中原選手は最近あまり聞かないと思っていたら、3年ぶりの試合とのこと。

バリバリ試合をしている倉本選手は厳しいのではないか?

倉本選手も岡田選手にはKO負けを喫した後の初戦でここは負けられない。

倉本選手のグラウンドでのパウンドでTKO勝ちと予想。

 

 

浅倉カンナ vs. あい

実力差が大きい。浅倉選手の一本勝ちと予想。

 

 

佐々木憂流迦 vs. 瀧澤謙太

佐々木選手は極めの強さが武器の典型的なグラップラー

しかし、ストライカーが苦手ではなく、

RIZINマネル・ケイプ選手に勝利している。

ストライカーに負けたのは朝倉海選手くらい。

むしろ自分を上回るフィジカルを持つグラップラーに一本負けすることが多い。

ストライカーの瀧澤選手から見て、決して相性がいい相手ではない。

 

佐々木選手は81kgから減量してくるとのこと。

試合時はベストコンディションにはならないだろう。

減量の疲れも残るし、減量期間が長いために

試合前の練習も足りていない可能性も高い。

 

瀧澤選手はやはり過去2戦と同様に3Rが勝負になるだろう。

佐々木選手は無茶な減量をしているのでフルラウンド戦うスタミナはない。

なので1Rから早期決着を目指してガンガン仕掛けてくることが予想される。

スタミナはなくてもリカバリーでかなり体重は戻っているので

ガス欠前に捕まえてしまえば一本が取れると考えているはず。

瀧澤選手は「今回は本能で戦う」とは話しているが、

1Rでは捕まらないように気をつけるのが得策。

必ずスタミナは切れてくる。

 

捕まってしまうと1R佐々木選手の一本勝ち。

捕まらなければ瀧澤選手の判定勝ちと予想。

 

また、他の試合で間隔が短いために、本来の階級より重い

キャッチウエイトの試合が目立つが、

間隔1ヶ月ちょっとでもきちんと61kg契約で試合をする

瀧澤選手はプロ中のプロだと記しておく。

(他のキャッチウエイトの選手がだらしないだけで

 当たり前であるかもしれないが)

 

 

所英男 vs. 太田忍

太田選手はデビュー戦なので基本的には予想が出来ない。

ただ、デビュー戦としては厄介な相手だと思う。

久々のMMAの試合となる所選手はちょうどよく見えるが

技術レベルが非常に高いので、太田選手がテイクダウンで上を取っても

下からの攻めも多彩なため、あっさり一本を取られかねない。

太田選手がどれくらいできるかは蓋を開けてみないとわからないので

勝敗予想は無し。

 

 

萩原京平 vs. 平本蓮

平本選手がMMAデビュー戦なので予想は出来ない。

勝敗予想は無し。

ここでは試合内容から離れたことについて書かせてもらう。

 

平本選手はTwitterで萩原選手だけでなく、

朝倉未来選手にも舌戦を繰り広げている。

個人的にはトラッシュトークは好きではないけれど、

(そんなことしているから格闘技のパブリックイメージが

 上がらないんだろうといつも思っている)

好きな人もいるんだろうし、

それで盛り上がれる人もいるならいいのだと思う。

 

しかし、トラッシュトークは勝ちたい感情がむき出しになっているのが

試合の面白さを引き立たせるものだと認識しているが、

無差別に同時に何人にも喧嘩を売っていたら、

何を考えているのかわからなくなるし、

こういうのは自己プロデュースの1つなのだろうが

その自己プロデュース感が見え見えになるとしらけてしまう。

今の平本選手はそんな感じに見える。

 

さらに、トラッシュトークは等身大の相手にだけするべきだと思う。

対戦相手の萩原選手との舌戦はいいとして、

朝倉選手に今の時点で噛み付くのは違和感しかない。

平本選手はキックの実績はあっても、MMAはこれがデビュー戦。

格で言えば今はパンクラスのネオブラ出場選手よりも下である。

さすがに朝倉選手に喧嘩を売るのは早すぎる。

 

また、あまりにも目の前の試合よりももっと未来を見ており、

こういう場合は格闘技ではその絵図通りにはいかないことが多い。

「この試合を勝って次は◯◯と試合がしたい」とか

「防衛出来たらタイトル返上して階級を上げる」とか言っていると

その安パイと思っている試合で負けるパターンをたくさん見てきた。

これはおそらくマネジメントをしているシュウ・ヒラタ氏の影響もある。

将来的にUFCに持っていきたいらしく、

「10戦して最低でも8勝2敗で2敗も実力者だけにしたい」

とヒラタ氏は話している。

 

萩原選手はそんなに簡単に勝てる相手ではない。

デビュー戦なのに随分と余裕ではなく油断が見えるなという印象。

あとはどれだけやれるか見てみる。

 

 

カイル・アグォン vs. クレベル・コイケ

なかなか予想が難しい試合。

クレベル選手が勝つことを望まれているのだと思われるが

アグォン選手は強いし、相手の良さを消すタイプの選手なので

あまり盛り上がらない可能性もある試合。

お互い消耗戦となって、判定ではクレベル選手が一本に向けたアプローチで

制するのではないかと予想。

 

 

元谷友貴 vs. 井上直樹

勝敗予想の前に井上直樹の卑怯な場外戦略を記す。

 

元谷選手と井上は8月に開催されたRIZIN22,23の2daysに出場している。

この時、井上は圧勝で特にダメージがあるようには見えなかったが

9月や11月のRIZINには出場せず、大晦日に備えている。

それ自体は全く問題ない。じっくり時間をかけなければいけない時期もある。

 

一方、元谷選手8月のRIZINは3R一本勝ちで、

その後11月のDEEPに出場してタイトルマッチを戦って勝利。

DEEPでの勝利直後、井上からTwitterで唐突に大晦日の元谷戦をアピール。

既定路線となりこの試合が実現となった。

元谷選手は11月からのショートスパンである。

 

井上は自分は準備期間がたくさん欲しいくせに

対戦相手は準備期間が少ないことを望んでいる、

どんだけ卑怯くさいのかという話。

出来るだけ相手のコンディションは悪い方がいいのだろう。

純粋に元谷選手と戦いたいなら「大晦日で」と書く必要がない。

「来年に戦いたい」なら何も思わなかった。

 

こんなMMAファイターはマイケル・ビスピン以来だと思う。

彼は自分のタイトル防衛戦を上位ランカーではなく

下位ランカーかつ、ベテランで引退寸前の

ダン・ヘンダーソンを指名して実現させたしょうもない王者である。

 

私はMMAファイターは基本的に皆尊敬しているので

◯◯選手と呼ばせていただいているが、

井上はマッチメイクで相手のコンディションを落とそうとする

卑怯な戦略を遂行し、全く尊敬出来ないため呼び捨てにさせてもらう。

 

とはいえ試合自体は接戦が予想される。

ただ、最近の元谷選手のグラウンド技術は更に磨きがかかっており、

ここで差が出るのではないか?

フィジカルも元谷選手が上回ると思う。

元谷選手の判定勝ちと予想。

 

 

浜崎朱加 vs. 山本美憂

浜崎選手とアトム級(47.6kg)で勝負できるのは

世界中でもハム・ソヒ選手しかいないと考えている。

RIZINスーパーアトム級は49.0kgだが、

 世界的にはほぼ設定されていない階級であり、 

 現実的にストロー級(52.2kg)の選手が49kgまで落とすのは厳しい。

 よってアトム級の選手が中心となっている。

 

山本選手はレスリングが強いため、同様にレスリングで勝負する

浅倉カンナ選手には勝てたが、浜崎選手は引き出しが非常に多い。

テイクダウンは得意でもグラウンドの攻防が得意なわけではないため

スイープされるか、そのまま下から極められてしまうのではないか。

浜崎選手の一本勝ちと予想。

 

 

朝倉未来 vs. 弥益ドミネーター聡志

ドミネーター選手は芦田選手に2度勝利、DJ.taiki選手にも勝利しており

実力者にもしっかりと勝っている強豪。

前回牛久選手にはダウンを奪いながらもレスリングで負けた感じ。

ただ、朝倉選手は前回のタイトルマッチを見た感じ、

テイクダウンに行く戦術はとらないようである。

そうするとスタンドパンチの応酬で、どちらが効かせられるかになりそうだが

手数のドミネーター選手と、1発の精度の朝倉選手と

前回のRIZINのタイトルマッチと同じような様相になりそう。

KOするとしたら朝倉選手、判定なら前回同様微妙なものになる。

 

 

朝倉海 vs. 堀口恭司

この試合のポイントは堀口選手がどれくらいの

パフォーマンスを出せるかである。

 

堀口選手の怪我は前十字靭帯の断裂。

単に復帰まで時間がかかるというだけでなく

その後のパフォーマンスが落ちることが多い怪我である。

師匠の山本KID選手も同じ怪我で

その後のパフォーマンスを大きく落としてしまっている。

 

堀口選手はステップを細かく踏んでリズムを取りながら

タイミングを見計らって一気に間合いを詰める速さが武器であり

膝の負傷は致命傷であると考えられる。

同じようにステップを長所にしていた選手で、

前十字靭帯の断裂から復活した選手にはドミニク・クルーズがいる。

しかし復帰後は少しステップが鈍っていたようにも見えた。

(それでも強かったのでチャンピオンになったが)

そして1,2試合が限度で、また長期離脱をしていた。

 

堀口選手もかつてのパフォーマンスが100%戻るとは考えにくい。

50%しか戻っていなければ前のように朝倉選手にKOされてしまう。

ドミニク・クルーズのように80%くらい戻っていたとしたら

勝てるとは思うが、それが出来るのは2試合程度だろう。

悲しいけれど、堀口選手はパフォーマンスが戻らないか、

戻っていてもあと2試合くらいしかハイパフォーマンスが見れない

というのが現実なのではないか。

 

ただし、ベタ足で構えるスタイルに変貌するなら

選手寿命は伸びるかもしれない。

ここでいきなりは変えてこないとは思うが。

 

ということで、

パフォーマンスが戻っていなければ朝倉選手のKO勝ち。

戻っていれば堀口選手のKO勝ちと予想。

 

 

瀧澤謙太選手の大晦日参戦を素直に応援出来ない理由

 

応援している瀧澤謙太選手のRIZIN3戦目が決定しました。

 

9月27日に金太郎戦、11月21日に扇久保戦と

ショートスパンの2連戦があったにもかかわらず、

前回から1ヶ月の超ショートスパンの大みそかにまた試合をします。

 

相手は佐々木憂流迦選手。

UFCにも参戦経歴のある、正真正銘の強豪です。

 

しかし、この大晦日の参戦を

手放しで応援することは出来ません。

 

瀧澤選手が嫌いになったわけではありません。

この試合をすることは危なく、

選手寿命や、もしかすると選手生命に関わるからです。

当然、MMAですから危なくない試合はないですが、

特に危ないと思っています。

 

なぜ、そういう思考になっているか

詳しく書いていきます。

 

 

4ヶ月で3試合はハイペースすぎる

まず、単純に9月末の金太郎戦以来、大晦日までの間に

3戦も消化することになります。

これはMMAではかなりハイペースです。

 

怪我で長期欠場が多発する競技なので、

年間何試合が平均なのかというデータは取れませんが、

だいたい3,4試合、多くても5試合がスタンダードだと思います。

年間3,4試合なら3ヶ月か4ヶ月に1回のペースですから、

MMAをよく見る方が、自分の好きな選手を思い浮かべると

怪我以外なら3ヶ月に1回くらいは試合を見ているなと

思うのではないでしょうか?

 

もちろん、試合が秒殺だったことで

試合で負ったダメージがないため、

短いスパンで試合をするパターンもあるでしょう。

 

ただし、今回の瀧澤選手のケースは違います。

 

 

・なぜ格闘技は年間3,4試合がスタンダードか

そもそもなぜ格闘技は年間3,4試合になってしまうのか?

私は格闘家ではないので身体の負担を経験したことはありませんが

側から見てもわかることはあります。

 

まず、顔面を含む頭部への打撃は脳へダメージがあることは

医学知識がなくてもわかることです。

打撃を貰って意識が飛ぶのは、脳震盪によるものですので

当然何の問題もないわけはありません。

 

最終的な後遺症としてよく知られているのは、

いわゆるパンチドランカーです。

Wikipedia; 慢性外傷性脳症

まだ研究段階のようですが、ここまでいくともう手遅れ感があります。

全員がそうなってしまったわけではないですが、

格闘技をする以上、シビアな判断が必要です。

 

そして、MMAを長い間見てきて実感するのは

皆だんだん打たれ弱くなってくること。

怪我や病気で打たれ弱くなる前に引退することもありますが

そうでない場合は、晩年にほぼ全員打たれ弱くなっています。

 

打たれ弱くなったと実感した時、すぐに引退するのは難しいです。

身体はまだまだ動くし、技術は向上しているのが実感できているのに

なかなか辞められないでしょう。

 

厄介なのは脳というのはダメージを教えてくれないことです。

例えば骨折していたり、靭帯を損傷していたら

患部に痛みがあるのですぐにダメージがわかります。

しかし、脳はダメージがあっても痛みがありません。

詳しく書いてあるブログがあったので引用させていただきます。

『しかし、脳がダメージを受けると、脳はそれを察することができません。脳という器官は、「今、僕の脳がダメージ受けています」とは決して言わないんですね。

よく試合でKOされた直後に「大丈夫、大丈夫」と倒された本人が言っているシーンをよく見かけますが、あれはダメージを受けた脳による判断ですから、本当に大丈夫かどうかは疑ってかからなければなりません。

(中略)

 また、脳には、痛みを感じないという特徴があることも覚えておかねばなりません。脳には他の組織に分布している痛覚がないんです。

(中略)

ですから、脳がガーンと思いっ切り揺れたとしても、痛みとして感じられることは少ないんですね。しかも頭蓋骨に包まれていますから、内部の出血や腫れも外から察することができず、非常にわかりにくい、見えにくい。膝なんかだと、蹴られてダメージを受ければ腫れたり、赤くなったり、動きが悪くなったり、痛かったりと、サインが出てきますのでわかるのですが、脳の場合は、脳の細胞が多少痛んでたり、脳の内部で出血があったりしても、外から見えません。

明らかに意識を失っている場合は別として、軽症の場合、ちょっといつもと違う、ちょっと意識が変容してくるというところでしか、見ようがないんですね。』

格闘技と脳のダメージ1 ~脳の特徴~ | Dr.Fの格闘クリニックより。

 

これを自覚している選手、トレーナー、

もっというと興行側の人間がどれだけいるのでしょうか?

案外少ないような気がしています。

 

 

瀧澤選手は前回の試合でノックダウンがある

冒頭で記したように、瀧澤選手は9月27日に金太郎戦、

11月21日に扇久保戦と2試合出ています。

どちらも3R判定で、お互いの打撃が交錯する試合でした。

 

特に前回の扇久保戦の3R序盤に、扇久保選手の左ハイキックで

ノックダウンをしています。

決して効いていないダウンではなく、瀧澤選手も

「一瞬意識が飛んだ」

と話していました。

 

そしてダウン後に一度立つも再びスラム気味に投げられたことも

ダメージにもなったことでしょう。

残り1分を切った時にスタンドになりましたが

フラフラな状態でした。

少なからず脳にダメージがあったことの表れでしょう。

 

KO負けではなかったものの、ノックダウンもKO負けと変わらないくらい

慎重に対応するべきではないかと感じています。

 

吉鷹弘氏のKO負け後の選手に関する見解や、

川尻達也選手のKO負け後の対処法がまとめてあります。

特に吉鷹弘氏の話は重要です。

『KO負けした脳へのダメージは30日そこらでは決して抜けきれるものではなく、CTスキャン等で医者から「問題なし、、、」という判断を出されたとしても、それを信じて試合に参戦することは危険極まりないものである。
何故なら神経系統の細かな損傷等まではわからないことが多く、CTスキャンの検査などで異常なし、、、と判断されても、パンチドランカーとしての症状が観られることがあるのだから、、、。

(中略)

すぐにスパーリングを開始する選手がいるが、脳というものは倒れたことを確実に記憶している為、ある期間(最低1カ月以上)をおかなければ、軽いパンチでも倒れてしまう、脳が倒れることを覚えてしまうのである。

※これは一度、癖になってしまうと未来永劫 取り除くことは難しい、、、、。』

ガイオジムBLOG: 格闘技やボクシングでKO負けをした後の対応と対処の仕方より。 

 

KO負けではないですが、ノックダウンもKOに近いダメージを負ったとするならば、

「30日やそこらで決して抜けきれるものではない」ダメージを抱えながら、

晦日に試合をすることになります。

 

相手は佐々木憂流迦選手。

グラップリングが得意な選手ではありますが、

打撃を全く出さないわけではありません。

いつもはダウンなんてしないような打撃で

倒れてしまうこともあるかもしれません。

そして、そのダウンでまたダメージを負う。

というスパイラルに陥る可能性もあります。

 

とてもじゃないですが

ここから1ヶ月足らずで試合をするのは危険なのは間違いありません。

 

 

試合のオファーを断る勇気

瀧澤選手も上記のことは理解していると思います。

実際、前回の扇久保戦が決まり、試合前の段階では

「よっぽど次の試合が秒殺決着でもない限り、大晦日はまず試合をしない。」

という旨の話をしていました。

 

しかし、扇久保戦で敗れてしまい、

試合後は少しニュアンスが変わってきました。

晦日はオファー次第だとか

負けたので取り返したい気持ちもある

というスタンスになっていました。

 

そして、RIZINからのオファーを受けてしまいます。

理性とファイターの本能では、完全に本能が勝ってしまうようです。

 

瀧澤選手のMMAファイターとしての弱点は、

試合のオファーを全て受けてしまう、断れないことだと思います。

特に瀧澤選手はフリーですから、強制的に止めてくれる人もいません。

 

瀧澤選手が試合を断れないのは、以前にもありました。

2019年の6月にパンクラスで外国人選手との試合が決まっていましたが、

相手が試合前日に欠場。

普通はそのまま試合が中止となるだけですが、

なんと、別選手のセコンドで来日していた

10kgも重い外国人選手との対戦オファーを受けてしまいます。

その後、対戦相手から血液検査の結果が提出されずに

結局試合が中止となって一安心でしたが、

もし実現していたら、選手生命が終わる可能性が高い

危険すぎる試合でした。

 

今回の試合の危険性は、同じか、もしかするとそれ以上だと思います。

試合が出来る時に試合のオファーを断るのは良くないですが、

出来ない時に断る勇気は必要です。

今回は試合が出来ない状態に相当すると思っています。

 

高校野球の投げすぎ問題に通ずるような話だと思います。

実力のある投手が高校野球で投げすぎたために

球団に入団後、怪我との闘いになったり、

球速やコントロールが劣化してしまい、

活躍が出来なかった例はゴマンとあります。

 

格闘家も同じような状態になっていると思います。

 

 

良識に欠けるRIZIN

一番の問題なのは試合のオファーを出すRIZINです。

なぜノックダウンのあった選手に

ショートスパンのオファーを出すのでしょうか?

明らかに選手の健康を軽視しています。

 

選手と興行側は、なかなか難しいですが対等な立場になることが理想です。

興行がないと選手活動は出来ませんが、興行側も選手がいないと成り立ちません。

持ちつ持たれつの関係であるはずなのに、

実際は興行側が大きい顔をしているのが実情です。

 

選手はオファーを聞いたら断れないことを利用して

無茶なオファーをしてくるのです。

選手が危険かも?とか一切考えていません。

 

瀧澤選手は既にRIZINの便利屋の一人になりつつあります。

(一番の便利屋は8月から4連戦の萩原選手)

そうはなってほしくありません。使い捨てされるだけです。

 

 

理想の結末は試合の勝利ではない

今回の試合に関しては、

理想の結末は試合で勝つことではないと考えています。

 

あまり願ってはいけないことですが、

大きな怪我以外の何らかの要因で試合自体が流れることが

理想なのではないかとすら感じています。

それくらいこの試合には反対でした。

 

試合の度に当然減量もあります。

瀧澤選手は水抜きはしていませんが、

それでも5kg程度の減量があり、

計量前日は何も食べれないくらいになります。

 

それを9月末から12月末のたった4ヶ月で

3回も±5kg行ったり来たりしているのです。

それだけで内臓の負担がどうなっているのか?

と感じます。

 

健康診断の問診票記入で、

この1年で体重の増減が2kg(あるいは3kg)あった

というチェックがあるくらい、

体重の増減は健康のバロメーターです。

それを超える5kgも痩せたり戻ったりを

短期間で繰り返しているわけです。

 

そもそも試合をしなくても健康に良くないプロセスは踏んでいます。

 

こんな背景がありながら、

「試合間隔短いけど頑張れ!」

なんて私は言えません。

 

瀧澤選手はファンをものすごく大事にする方です。

こんな無茶な試合間隔でも盲目的に応援していたら、

今後もファンが喜んでくれる、声援に応えようと

同じことを繰り返してしまいますよ。

 

私は瀧澤選手が群雄割拠のMMAの世界で頂点にのしあがるために、

自分が出来ることの最適解を進んでいただきたい。

この試合を受けることは、うまくいった時は最短手順かもしれないですが、

あまりにリスクが高すぎます。

 

格闘家本人からしたら、

「最初から命賭けているんだ、身体が動けば関係ないんだ」

という気持ちなんだと推測しますが

賭けなくていい命は賭けなくていいのです。

出来るだけケアをするべきなのです。

 

私は現役生活が全てではないと思っています。

引退後の方が人生は長いはずなのですから

その日々も充実するべきなのです。

 

そういうことを考えると素直に応援は出来ない。

というのが結論でした。

 

なので、前回あれだけ書いた

試合前の分析は今回はしません。

 

とにかく瀧澤選手の選手生命およびその健康を

大きく脅かすような結末にならないことを願っています。

 

大袈裟かもしれませんが、間違えたことは書いていないと考えています。

 

 

 

 

 

 

RIZIN25感想

 

RIZIN25の感想です。

本音を書くので結構辛口だと思います。

キックは詳しくないので、1試合除いて割愛させていただきます。

 

事前予想はこちら

 

朴光哲 vs. 白川陸斗

白川選手の3R TKO勝ち。

 

技術は朴選手が上回っていましたが、3Rに白川選手の打撃に捕まってTKO負け。

白川選手は最初のダウンで朴選手のガードに入って休んでいた。

その後ブレイクでスタンド再開でKO出来たが、

43歳のおっさん相手にダウンを取って上をキープして判定勝ちを狙うようでは

大した選手にはならないだろうなと実感。

 

朴選手はもうRIZINは潮時ではないか?打たれ弱くなっているし、

なんせ実力がもうローカル前座レベル。

この実力で朝倉未来選手に対戦表明していたのは信じられない。

プロ選手なら自分の実力の現在地を把握する必要があるし、

周りも指摘する必要がある。

 

 

内村洋次郎 vs. 萩原京平

萩原選手の1R KO勝ち。

 

あっという間に萩原選手が内村選手をKO。

内村選手は相当打たれ弱くなっているのだなと感じた。

こうなると技術はあって身体は衰えてなくても、

MMAファイターとしては潮時だと思う。

 

 

竿本樹生 vs. 北方大地

竿本選手の判定3−0勝ち。

 

事前予想では階級下の北方選手が

フィジカル負けするのではないかとしていたが、

北方選手がフライ級の身体をある程度作ってきて、

思ったよりはグラウンドで力負けしなかった。

しかし、それでもまだ階級差は見えており

全体的にパワー負けした感じ。

減量がキツいなら仕方ないが、ストロー級で見たい。

 

 

住村竜市朗 vs. レッツ豪太

住村選手の判定2−1勝ち。

 

語るところが無い試合。

スプリットや微妙な判定の場合、

どちらにも勝ちをあげたいと思う試合はあるが、

この試合はどちらにも負けをつけたいという試合。

打撃も交錯しないようなものでしかなく、

組んでも膠着してブレイクを連発。

 

住村選手は勝ってRIZINに定期的に呼ばれるようになりたいと

話していたが、この内容では勝っても次は呼ばれないだろう。

 

 

扇久保博正 vs. 瀧澤謙太

こちらでたくさん書いてます。

 

 

朝倉未来 vs. 斎藤裕

斎藤選手の判定3−0勝ち。

 

3ラウンドで朝倉選手がダウンを奪ったので

ニアフィニッシュという観点で朝倉選手の勝ちかなと思ったら

斎藤選手の判定3−0勝ちになった。

フラッシュダウンでニアフィニッシュとまでは認められなかったか。

 

打撃のヒット数は明らかに斎藤選手の方が多かった。

しかし試合後の朝倉選手の顔は綺麗で、

パンチが当たる寸前で衝撃は流していたということか。

それにしても貰いすぎで印象が悪すぎた。

 

斎藤選手の強打を3,4発貰っても打ち返してダウンを取るのは

ものすごい才能なので、朝倉選手はまだまだ強くなりそう。

 

勝った斎藤選手もまだまだ強くなりそう。

フェザー級が活性化してくるとさらに面白くなる。

 

 

江畑秀範と太田忍について

キックの試合だが言いたいことがある。

江畑秀範はテコンドーの強豪で少し注目されていた。

どれくらいキックボクシングに対応してくるのか?と思っていたら

テコンドーの構えのまま試合をして、パンチに全く対応できていなかった。

さらにひどいのはスタミナが切れており、戦える準備ができていなかったこと。

「2分3Rがテコンドーのルールなので、3分3Rをまともに、練習で軽いスパーリングをしたことはあるんですけれど、本気のスパーリングをしたことがなくて。」

【RIZIN】テコンドー江畑秀範「東京オリンピック団体戦へ向けてしっかり練習したいと思っています」 - ゴング格闘技より

3分3Rの強いスパーをしたことがない?

そんな状態でよくプロの試合をしたなと。

みんなお金を払って見ているんですよ。

 

テコンドーでオリンピックを目指すのは構わない。

それはそれで頑張ってほしい。

しかしプロでお金もらってキックボクシングの試合をするなら、

ちゃんとキックボクシングに対応して、

少なくともフルラウンド戦えるスタミナはつけてこいよと。

テコンドーの片手間でしょうもない試合をして小銭稼いでるんじゃないよと。

 

RIZINもこんなに仕上がってないのをリングにあげるなという話です。

晦日レスリングのオリンピックメダリストの太田忍氏が

所英男選手とMMAの試合をすることが発表されていたが

今回の江畑秀範を見ると、太田忍氏も仕上がってない状態で

出て来るのではないかと疑ってしまう。

相手もMMAセミリタイア状態の所選手を引っ張ってくるのも

余計に仕上がってないことを疑わせる要素。

 

太田忍氏は参戦挨拶後に解説に参加して色々話していましたが、

紅白歌合戦の審査員じゃないんだからMMAの素人を座らせるなと。

本人も試合をする前から解説なんかするもんじゃない、断れと。

せっかくのプロのMMAの試合が台無しだったなと感じた。