RM_horseの競馬コラム

RM_horse別館コラム

RM_horseの競馬コラム(https://rm-horse.hatenablog.com/)の別館です。競馬以外の興味ある話題を書きます。

不倫は悪である

 

ここ5年くらい、有名人の不倫が2ヶ月に1回くらいはニュースになる。

そのニュース自体は他人のことなのでどうでもいいのだが、

不倫に対する考え方、捉え方については物申したい。

 

 

・不倫は悪であり、離婚は子供への虐待である

最近になると、不倫で有名人の仕事が奪われるのはおかしい

不倫は犯罪ではないから大したことないみたいな意見がよく見られる。

 

有名人の仕事がなくなることに対する考えは後述するとして、

不倫は大したことないというのは考えが浅い

 

いきなり結論を言うと、不倫は悪だと思っている。

なぜなら離婚するからである。(しない場合もあるのだろうけど)

離婚すると子供は父子家庭か母子家庭になる。

(今回は子供がいる前提の話)

 

これは子供からしたら、自分に全く非がないのにも関わらず、

勝手にお父さんあるいはお母さんと離れて暮らすことになるわけである。

なぜ親の身勝手な理由で子供の心を傷つけるのか?

離婚は虐待の一種ではないかと思う。

 

よくシングルマザー、シングルファザーが大変みたいな風潮があるが

1番大変なのは子供だと言いたい。

そして親が大変なのは知ったことではない。

 

離婚の原因が不倫で自分に落ち度がなかったとしても

結婚前にそういう人だと見抜けなかった落ち度はある。

そこから子育ては始まっている。

「向こうが不倫したから離婚した。自分は悪くない。しょうがない。」

ではない。

子供から見ると関係ない。

だったら最初からそんな人と結婚するなよって話。

 

だから離婚を作り出す不倫は悪であり、大罪である。

刑法で裁いて欲しいと思うくらいである。

 

 

・母子家庭だった私の子供時代

実は私自身、小学1年生の頃に親が離婚し、そこから母子家庭で育っている。

別にそのために不幸な子供だったとまでは言わないが、

精神的、金銭的には少なからず負担はあった。

 

一昔前は学校側も母子家庭に対する配慮はあまりされておらず、

帰ってお父さんに教えてもらえと言われたりだとか、

父の日にお父さんの似顔絵をプレゼントしようだとか

そういったことが平気で横行していた。

似顔絵に至ってはお父さんはいないと言うと、

父親の顔を思い出して描けと言われたこともある。

 

また、今はそういうことはほぼないと思われるが、

団地の子と遊ぶなと同様に、お父さんいない子と遊ぶなみたいな大人もいた。

幸いにもそうじゃない友達もそれなりにいたが、

自分でどうしようもないことを理由につるむなと言われるのは

差別以外の何物でもないだろう。

 

普段気にしていなくても、そういったことが起こる度に

自分は父親と離れて暮らしている、父親はいない現実を突きつけられる。

 

中学に上がるまでは

「なぜウチだけお父さんと離れ離れに暮らしているのだろうか?」

と毎日ではないけれどしばしば考えていた。

 

金銭的にも厳しかった。

離婚後に母の実家に戻って暮らすわけだが

母は専業主婦だったので正社員にはなれず、

収入の低いパートタイマーをするのがやっと。

母の父(私から見て祖父)は既に定年退職しており、

離婚の翌年に母の母(私から見て祖母)は病気で亡くなり、

祖父はその後認知症になり、年金生活に。

特に援助があったわけではなかった。

 

少ない収入で私と兄と母の3人暮らしで、明らかに貧乏だった。

私が中学に上がる頃に、兄は高校に入学するのだが、

兄は障害を持っているため養護学校に入り、負担も大きくなった。

さらに父からの養育費の不払いも発生し、この頃は極限状態だった。

唯一の楽しみの部活で、サッカーのスパイクが壊れたのに買えず、

サッカーを一度辞めたときは本気で死のうかなと思ったくらい。

(その後たまたまサッカーを辞めた

 別の中学の人のスパイクを貰えてなんとかなる)

 

こんな家庭環境では、小6の時点で自分が大学に行くのは不可能と判断していた。

しかし、超超超田舎の高校に行っても、

ロクなところに就職することはできないこともわかっていた。

特に当時は就職氷河期と言われていた時代である。

 

当時考えた苦肉の策が授業料の免除がききやすく、

就職率も高い高専に入ることだった。

 

中学の成績はさほど高くなかったが、なんとか高専に合格した。

しかし、授業料の免除の条件は

・収入が低いこと

・半分より上の成績

だった。

収入面はクリアしているが、成績は自分次第。

授業料を払えるわけがなかったので、

成績が落ちれば退学確実だった。

 

しかし高専の勉強が自分に合っていたのか、

そこまで勉強を必死に頑張ったわけではなかったが

(むしろ研究の方が頑張ったくらい)

授業料は1円も払わずに卒業することができた。

 

そしてド田舎の高校に進学していたら

絶対に入社できない企業に就職して今に至る。

 

 

以上を読んで、離婚は子供に影響が無いと言いますか?

 

別に母親を恨んでいるわけでは無い。

母はかなり頑張っていたし、感謝もしている。

(養育費をちゃんと払わなかった父親は恨んでいる。

 というより父親と認めていない。)

 

ただ、余計な枷(かせ)を履いたことは事実。

両親と暮らすことに越したことはないのだから、

離婚は悪であり子供への虐待なのだ。

 

 

 

・不倫によって仕事を奪われるのは不当なのか?

冒頭の話に戻ろう。

不倫が報道されると多くの芸能人は仕事が無くなるか、

もしくは自ら活動を自粛している。

 

それに対して、不倫と仕事は関係なく、

仕事を奪われるのはやりすぎだという意見が

特に芸能人の同業者から多く出る。

さらに不倫を許さない日本は不寛容だとか、

日本人の民族性への批判にまで発展することもある。

世論で仕事を奪っているというよりは勝手に自粛しているのに。

 

これに関しては芸能人がなぜ収入を得ているか?

というシステムを考えれば、

仕事が無くなるのは当然だと思う。

 

民放のテレビの地上波放送は無料で視聴できるわけだから、

芸能人の収入も番組の制作費も、元を辿ればスポンサーが出している。

そのかわりスポンサー企業のCMを流すことで大きな広告効果を得ている。

よくCM出演のギャラは高額だと言われるのは、

テレビCMの広告効果が大きいからである。

 

CMに直接出演している人は、当然企業の広告塔であるし、

番組の出演者も間接的に企業の広告塔なのである。

 

不倫は確かに前科がつくようなものではないが、

モラルに反する行為なのは間違いない。

企業からしたら、モラルに反する人を広告塔にはしたくない。

なので広告塔から外れる(番組に出演できない)のは当然である。

 

よって、芸能人が不倫で仕事なくなるのはおかしいだの言っているのは

何を甘えたこと言っているんだと思っている。

 

会社員なら会社のための労働の対価に給料が貰えるので不倫は関係なく、

アーティストなら不倫がバレても作品が売れれば収入になる。

(スポンサーがつきにくいというのはあるだろうけれど。)

 

ただし、芸能人はイメージ作りも仕事なわけで、

そりゃ仕事に支障が出るでしょうという話。

 

最近話題になった水泳選手の不倫に関しても、

日頃の収入や活動費は所属先やスポンサーが負担していたわけで

シンボルアスリート制度にも適用されていたとのこと。

この制度はJOCが肖像権を管理した上で

JOCのスポンサー企業のCMに優先的に出演して、

JOCからの協力金も支払われていたとのこと。

所属先との契約に関しては、個別に私生活の項目があったかなかったか

わからないのでなんとも言えないが。

 

そんなガチガチの広告塔ならば、

収入や活動費がなくなるのは致し方ないだろう。

不倫してても水泳が優秀ならいいじゃんとは言うけれど、

企業だってボランティアでサポートしているのではなく、

広告塔としてスポンサードしているわけである。

 

スポーツと私生活の倫理観は関係ないが、

スポンサードするしないの自由は企業にある。

会社員になれば不倫歴は関係ないので、

働いて自分で活動費を稼いでスポーツをすればいい話。

所属先がないと大会に出られないというのも

わかっていながらそういう行為をしていたということ。

自業自得以外の何物でもない。

(水泳連盟が出場停止処分したのは疑問だが)

 

 

・まとめると

▪️そもそも不倫しなきゃいいじゃん

▪️離婚は子供への虐待

▪️それを作り出す不倫は悪

▪️不倫される方もそういう人だと見抜けなかった

     子供への負い目を感じるべき

ということを長々と書きました。

 

子供がいないなら当人同士で勝手にすればいいが、

子供をつくるなら絶対に離婚はするなよと、

相手のことを見抜いておけということ。

夫婦関係を良好な状態に継続することも

子育ての大事な役目であり、それを怠るのは虐待と変わらない。

 

気軽に結婚して、

気軽に子供つくって、

気軽に離婚しすぎだと思う。

 

それが許される風潮だけは阻止したい。